お酒をやめたくてもやめられない。自分では飲む量をコントロールできなくってしまう。お酒を飲み続けてしまうことで身体になんらかの病気や異常がでてしまう。酔うと何らかの不始末や迷惑行為、事故やトラブルなどの「問題」を起こし、人生を台無しにしてしまう可能性があります。
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アルコール依存症と酒好きの違いは?
お酒を飲む量や時間をコントロールできるか、お酒を控えるべき状況で控えることができるかどうかの違いです。どこからが依存症というはっきりした線引きは難しいです。正常か異常かを正確に区別するよりも、早期に治療を開始することが重要になります。
アルコール依存症にはどんな原因や背景がありますか?
飲酒の習慣があれば、性格や学歴、職業、性別に関わらず、誰でもアルコール依存症になる可能性があります。
要因としては、お酒を飲める体質、子どもの頃の家庭環境、周囲の飲酒環境、人間関係のストレスなど様々です。なんらかの生きづらさ(発達やトラウマなど)を抱えている人が飲酒し酔うことで気分を紛らわしたり、心の痛みを和らげていくうちに依存症になることもあります。
アルコール依存症にはどんな症状や問題がみられますか?
お酒のせいで生活に明らかに問題がおきているのにそれでもお酒を減らせない、やめられないと様々な症状や問題が生じます。
お酒を飲んではいけない時に飲んでしまう。思っていた量よりもつい多くのんでしまう。仕事への影響、人間関係のトラブル、飲酒運転、借金、社会から孤立してしまう等の社会的な問題やパートナー・親子間の不仲、暴言暴力、子どもへの影響、家庭内の役割の変化等の家庭での問題が起きてしまいます。身体面では肝臓、脳、膵臓、心臓、胃、食道などの合併症を併発してしまいます。酔いがさめると手の振るえ、多量の発汗、吐き気、イライラ、不安感、幻覚妄想症状がおきてお酒がやめられず悪循環に陥ってしまいます。
どんな治療法がありますか?
アルコール依存症の治療の選択肢としては、断酒と飲酒量を減らす(減酒)治療の2つの治療法があります。医療機関では、下記の入院治療と外来治療を実施しております。
入院治療ではお酒を飲まない環境を作り、精神症状や身体合併症の検査から治療は始まります。精神症状と身体合併症の状態が安定したらアルコールリハビリテーションプログラムを受け依存症に対する理解を深め、退院後の生活を送るための準備をします。
外来治療では、断酒目的としてお酒を飲めない身体にする抗酒薬(ノックビン、シアナマイド)、断酒補助剤(レグテクト)、飲酒量を減らすための飲酒量低減薬(セリンクロ)、精神症状に応じて抗精神病薬・抗不安薬等の薬物治療や通院プログラムがあります。
よしの病院では、上記治療内容を医師との診察で本人の希望や状態を踏まえて4つの入院プランやYAPを導入していきます。いずれのプログラムにおいても飲酒行動に代わる活動、お酒に代わるものを探すこととその実践を応援することが主たる目的です。そのためにはまずは自分自身を知ること、自分がお酒で何を充たしていたかに気づくことが重要です。当院では、内省プログラムも提供しており、専門医による内観法の指導および内観研修所の紹介が可能です。同様に自助グループや依存症回復施設の紹介が可能です。
家族として、本人を受診に結び付けるにはどうすればいいですか?
アルコール依存症は自分自身でなかなか気づけない病気であるため、家族や周りの方が気づく場合が多いです。その理由の一つに本人のした不始末を家族が尻拭いをしていることがあります。
うまく対応できないかもしれませんが、本人がした不始末を自分で始末してもらうことが治療の始まりです。実際に本人が始末をしないといつまでたっても自分のしたことの重大性や深刻性に気づきません。家族がやるべきことは代わりに始末することではなく、不手際があっても自分で対応しようとする本人の姿をしっかりと見守り、対応したことを褒めてあげることです。
その後、本人に受診を促す際に「お酒の問題」を責め立てても逆効果です。「本人の体調が心配だから病院に診てもらってほしい」など本人は家族から大切に思われているという実感を持ってもらうことが治療に繋がるきっかけになります。
よしの病院では、本人の受診が困難である場合、家族の方のみの相談受診が可能です。家族の方を対象とした保険診療内のカウンセリングを行いますので、電話予約の上家族自身の保険証を持ってご来院ください。その場合ご家族の状態に応じて「不安状態」あるいは「うつ状態」という保険診断名がつきますので、ご了解ください。保険診療を希望されない場合は、自費診療でのカウンセリングも可能です。ご希望の場合は受診予約時にお申し出ください。家族カウンセリングの期間および回数は受診時に状況に応じて決めますが、標準は月1回ペースでトータル2-3回程度になります。
治療の終了はどうやって判断するのでしょうか?
アルコール依存症の治療の最終目標は、お酒に代わる活動や代わるものをみつけることです。飲酒してしまったことを反省あるいは我慢して止めている状態、飲酒欲求がないと感じているだけではまだ不充分です。『お酒を飲むことがばからしいのでやめた』『困ったことや嫌なこと、つらいことがあればいつでも誰かに相談すればいい』という実感がもてれば治療のゴールが見えてきます。治療期間は個人差によって異なりますが、概ね1-2年程度で治療終了となる方が多いようです。
精神障害者保健福祉手帳とはなんですか?
心の病をもつ方の自立と社会参加の推進を目的として、精神障害者保健福祉手帳があります。
入院・通院の区別はなく、また年齢制限もありません。(精神発達遅滞の方は対象外です)
手帳は障害の程度により、1~3級に分かれています。
この手帳は申請することによって交付され、この手帳をもっているとさまざまな支援が受けられます。(ただし初診から6ヶ月経過しないと申請ができません)
税法上の優遇処置や公共施設利用料の減免などの支援がありますが、各市町村で異なりますので、くわしくは各市町村役場または相談室にお尋ねください。
入院費用がかさみ、支払いが大変です。
限度額認定証を申請しましょう。 「限度額認定」を申請すると、同一保険世帯の所得に応じて一月あたりお支払いいただく医療費の限度額が認定されます。認定された限度額以上に医療費が発生してもお支払いいただく必要がありません。「限度額適用認定証」を取得されたら必ず病院窓口にご提示ください。
*室料差額代、食事療養費は対象外です。
*限度額認定証のご提示がない場合には、一般区分で医療費の請求がかかりますが、差額分(限度額以上の分)については従来通り高額療養制度を申請することにより還付されます。
精神科の外来に通院していますが、負担を軽くする制度はありませんか?
自立支援医療制度があります。
今までの通院医療費公費負担制度が、平成18年4月より新しくなりました。
新制度は以前の制度と同様、精神科の外来に通院されている方の経済的負担を軽減するための制度です。
自己負担額は基本的には医療費の10%ですが、ご本人の所得やお住まいの地域により異なります。
申請にあたっては申請書、診断書などの書類が必要になります。詳しくは相談室、受付にご相談ください。
ギャンブル依存とはどんな病態ですか?
ギャンブルをやめたくてもやめられない状態です。ギャンブルをしたい欲求とギャンブルを止めたい欲求が,綱引きのようにせめぎ合っているからです。このためギャンブルを続けようが止めようが常に後悔を伴います。
診断基準
DSM-5によるギャンブル障害の診断基準
A.以下のうち12か月以内に4つ(またはそれ以上)により示される持続的反復的な不適応的賭博行為
⑴ 興奮を得たいがために,掛金を増やしたい欲求(耐性)
⑵ 賭博回数を減らしたり,止めたりすると落ち着かなくなる(離脱)
⑶ 賭博を減らす,やめるなどの努力を繰り返したが,成功しなかったことがある(コントロール障害)
⑷ 賭博にとらわれている(強迫的欲求)
⑸ 問題からの逃避手段として,または不快な気分の解消手段として賭博をする(不快感情回避)
⑹ 賭博による損失金を別の日に賭博をして取り戻そうとする(負け追い)
⑺ 賭博へののめり込み(借金の事実など)を隠すため,嘘をつく(嘘/罪悪感)
⑻ 賭博のため,重要な人間関係や社会参加の機会を危険に陥らせたり,失ったりした(社会機能障害)
⑼ 賭博による破産の危機を逃れるために,尚も借金をしようとする(経済的破綻)
B.これらの賭博行為は,躁病エピソード(だけ)ではうまく説明されない。
【重症度評価】 軽度:4~5 中等度:6~7 重度:8~9
文献1)より作成(一部追加略:著者訳)
ギャンブル依存はなぜ起こるのでしょうか?
ギャンブルに限定した自己制御能力の低下の原因については未解明です。それゆえ医療的(医学・認知心理学・力動心理学等)および非医療的(社会学・道徳・宗教等)視点から,それぞれの説明モデルが提起されています。
ギャンブル依存の患者にはどんな背景がありますか?
ギャンブルが可能な環境であれば,だれでもギャンブル依存になりえます。ただし,家庭内や地域において強力なギャンブル文化に曝露された場合,成人後にギャンブルへの依存を強めやすい傾向があります。
ギャンブル依存の何が問題なのでしょうか?
繰り返す債務による経済的な破たんが主たる問題です。加えて,金銭に関する嘘,それについての家族間のトラブルは必発です。また就労能力の低下や欠勤,時に横領などの社会的問題を生じます。
心理的身体的問題
債務に関する不安や緊張感が持続することで,動悸やパニックなどの神経症症状を伴う。さらに,遁走や一過性健忘などの解離反応がみられることもある。
仕事と睡眠とギャンブルのみの単調な生活パターンとなる。そのため虚無感,さらには絶望感が出没する。また他者との交流が激減し,孤立傾向となり,最終的に二次性うつ病に至る。
ダブルワークなどの過重労働や運動不足が高血圧等の生活習慣病の悪化をもたらす。
これらの結果,自殺のリスクが高まっている。
国内外ではどれくらいの患者がいるのでしょうか?
調査対象期間が過去1年に限定された場合では0.5~1.9%,生涯では0.2~2.4%程度の有病率が諸外国において報告されています。一方,わが国では1年有病率は0.8%ですが,生涯有病率が3.6%と,比較的高い数字が報告されています。(2017年 全国住民調査)
各国の有病率
South Oaks Gambling Screen(SOGS)を用いた場合13),生涯有病率の高い国としては,わが国を筆頭に,オランダ(1.9%),アメリカ(1.9%)などがある。低い国としては,ドイツ(0.2%),スウェーデン(0.6%),イギリス(0.8%)などがある。
1年有病率の重要性
1年間を越えてギャンブル依存が持続する率は3割程度に過ぎない。同様にギャンブル依存は約4割程度の高い自然寛解率をもつ。このようにギャンブル依存は流動性の高い状態像である。 したがって,生涯を調査対象期間とするよりも,過去1年間を対象としたほうがより実態を反映している。
受診に結びつけるための対策は?
ギャンブルに対して否定的な態度をしてはいけません。まずは断ギャンブルを押しつけることなく,「楽しいギャンブルに戻るにはどうすればいいのか」というかかわりから始めます。そしてギャンブルで満たしていた欲望を別の方法でも満たすよう援助します。
ギャンブラーとしてのプライドへの配慮
まず,ギャンブル能力(勝負勘や合理的思考能力)そのものを喪失したわけではないことを保証することが重要である。つまり,ギャンブラーとしての矜持に最大限の配慮を行う。この自己価値観こそが現状変革に向けた回復の原動力である。
ギャンブル目的の相対化
まず,「金を増やすため」(金銭欲)という理由づけをゆさぶることで抑圧されている他の欲望の意識化を促す。「本当にお金を増やしたいのですか?」「ギャンブルを楽しめていましたか?」あるいは「本当は何を欲しているのですか?」などと尋ねる。その結果,「勝利感を味わうこと」「現実逃避すること」などの金銭欲以外の欲望が自覚される。このようなギャンブルに対する複数の矛盾した欲望の自覚によって,ギャンブルから自分自身に視点が移る。
代替行動への誘い
不充足感を挻(てこ)に,「本来の欲望を満たすことを目的に,ギャンブルに代わる行動を試みましょう」と気軽に誘うのがコツである。そして,複数の代替行動を継続することによって,多くの場合は結果として断ギャンブルに至る。
診断のポイントは?
操作診断はDSM-5を利用します。一方,レジャーギャンブラーおよび職業ギャンブラーとの鑑別が重要です。欲求の両価性とその結果としての負け追い行動を本人と相互確認することがポイントです。
職業ギャンブラーとレジャーギャンブラーの鑑別
①職業(プロフェッショナル)ギャンブラー
大部分のギャンブラーは「金が増えることがギャンブルの魅力である」と述べる。ただ「増える魅力」には2つの意味がある。1つは字義どおりの「金が金を産み出す魅力」(金銭欲)である。
金銭欲が一貫してギャンブル動機の中心を占めている場合は,職業ギャンブラーと診断する。時にこの欲望に則しているにもかかわらず,大きな損失などの問題を繰り返す場合がある。これは職業適性の問題であり,必要があれば職業カウンセリングとして介入する。
②レジャー(レクレーショナル)ギャンブラー
「金が増える魅力」には「増える過程で得られるさまざまな興奮」も含まれる。興奮の内容としては達成感や優越感(名誉欲),非現実感や変容感(現実逃避欲)および緊迫感や危機感(被虐欲)などがある。
大部分のギャンブラーは金銭欲以外の欲望充足を主たる動機としたレジャーギャンブラーである。
そして多くの場合,時間の経過とともに新鮮味が減じ,興奮が減弱する。その結果,ギャンブル欲求が相対的に減弱する。そのため別種のギャンブルへの切り替え,もしくはギャンブル以外のレジャーへの移行を開始する。
③ギャンブル依存者
ギャンブル欲求が減弱しない一部のギャンブラーが存在する。そのため「損失を回避するために同種のギャンブルを継続する」という矛盾した(両価的)行動を開始する。この「損失回避」への執着と「負け追い」行動がギャンブル依存の中核症状である。
以上のように,臨床的に有意な診断のためには,一定数以上の所見(量的評価)と両価性(質的評価)との両者の確認が重要である。
治療はどのように進めますか?
現在ギャンブル欲求抑制剤等の適応薬物はありません。また,集団療法が利用可能な施設はごくわずかです。したがって,外来治療ではギャンブルに代わる活動を探すこととその実践を応援することが主たる対処になります。一方,入院治療では内省を深めることと作業療法の2点が主になります。
治療中に気をつけなければならないことは?
重症化因子の有無とその程度を評価することが重要です。ギャンブルの問題にのみとらわれると,重症化因子への対処がおろそかになります。反対に重症化因子がない場合は自然寛解可能性が高いので,過剰治療にならないようにします。
治療の完了はどうやって判断するのでしょうか?
代替活動が十分身につくことが最終目標です。過去の失敗を反省あるいは我慢して止めている状態ではまだ不十分です。「ばからしいのでやめた」という実感が生じればまず大丈夫です。
治療終結に向けた工夫
治療維持期の主要なテーマは,「ギャンブル以外の楽しいことの発見と実行」である。そして1つみつけるたびに,最大限の支持を行う。
仮に新たな発見がなくても,「食後の寛ぎ」や入浴,あるいは単純作業(皿洗いや草取り)などのささいな日常行動に潜む達成感や現実逃避的効果の意識化を促す。
もしギャンブルをした場合,不利益な点よりも充足した点をより強調する。そのうえで,より満足度の高い,すなわち支払った対価に見合った他の充足行為もすすめる。
ギャンブル自体の多寡を正面からテーマとしないことが重要である。それは両価的欲求を強化するからである。もし減らせたり止めたりできるようになっていれば,その幸運をともに喜び合えばよい。
専門施設ではどのような治療を行うのですか?
多くの施設では認知行動療法による体系立った認知の修正と集団精神療法を行っています。また,集団力動や内観療法を利用した内省を行っている施設もあります。
各専門施設ではそれぞれ独自の取り組みを行っているが,技法としてはほとんどの施設が集団療法を導入している。内容としては多くの場合,疾患説明等の患者教育とお互いの再発や回復体験の共有である。
医療以外にはどんなサポートが必要でしょうか?
法的問題,とくに債務の対応が重要です。そのために司法書士等の法律家に相談することを勧めます。多重債務についての基本方針は少額・長期返済(少なく長く)です。
治療的な返済戦略
債務に対する対処はギャンブル依存の回復にとって肝である。可能ならば法的サポートを依頼する前に,治療的な返済戦略を共有しておく。
一般的には「できるだけ早く返済する」「返済の苦労が再発の歯止めになる」と考えられている。加えて,依存症者本人や家族は急いで返済しようとする傾向がある。実際は苦労して返済することと回復は直接関連しないばかりか,返済終了後に再度債務を繰り返す例が多い。
返済の戦略は,「無理せず余裕をもって細く長く返済すること」に尽きる。その戦略に基づく債権者との交渉のためには法律家のサポートは欠かせない。
自然寛解率の高い障害ですから,精神科併存症がない場合,治療の完了以降のフォローアップは不要です。ただ,発達障害や精神発達遅滞の併存例の場合は社会適応訓練を十分に行う必要があります。
はじめて精神科に行くのですが、とても不安です。
確かに、初めて病院を受診する時は不安がつきものです。
どうぞリラックスして診察にいらしてください。
緊張していると、話したいことや聞きたいことがうまく伝えられないことがあります。
聞きたいことなどは、ご自宅であらかじめメモに取っておくのもよいでしょう。
また一人で受診するのが不安な方は、ご家族といっしょでもかまいません。
どんな症状の人が精神科にいくのですか?
症状は人それぞれで一概には言えませんが、一番多い症状は「よく眠れない」といった不眠の訴えです。
一時的な不眠はどなたも経験があると思いますが、身体的要因(痛みやかゆみなど)や環境的要因(騒音など)がなく、長期的な不眠がみられる場合などは、心理的要因や精神疾患が考えられます。
また、下記のような症状の方もいらっしゃいます。
・落ち込んで、何もやる気がでない
・常に不安感がある、またはイライラしている
・周りの人がみんな自分の悪口をいっているようにきこえる
・知らない人の声がきこえる
・お酒がやめられない
・食べてもすぐ吐いてしまう
・なんども同じことをしないと気が済まない
など
自分の症状が「精神科」を受診したほうがいいのかわからないときは、相談室へご相談ください。
精神科ってどんなところですか?
「精神科」と聞くと、「怖い」「一度入ると出られない」など、どうしても抵抗感を感じる方がいらっしゃいます。
確かに「精神科」は、「内科」や「皮膚科」などのよく耳にする診療科にくらべ、どういう症状を診察するのか、どんな治療をするのか、などわかりにくい部分が多いことも確かです。
しかし「精神科」といっても普通の診療科とかわりません。
こころの病気に悩んでいる方のお話を聞き、その症状にあった治療をおこなうのが「精神科」です。
外来に通院していますが、お薬を上手に管理することができません。1人暮らしなので、相談相手がいません。
地域で生活していく上では、さまざまな困ったこと、不安なことがおこります。
例えば、「きちんと薬をのむことができない」「食事が規則正しくとれない」など‥‥。
訪問看護を利用してみてはいかがでしょうか。
週に何度かスタッフがご自宅に訪問し、どうしたらよいかを一緒に考え、安定した生活が送れるよう援助いたします。
もちろん、ご家族とご一緒に生活されている方でも利用は可能です。
ただし、当院からの距離などが理由でお伺いできないこともございますので、相談室にご相談ください。
毎日することがなくゴロゴロしています。主治医にデイケア参加を勧められました。
- デイケアはスケジュールに沿ったプログラムを行いますので、生活リズムを整える手助けにもなります。
様々なプログラムの中で興味のあるものが見つかるかもしれません。
また、夜間(午後4時~8時)のナイトケアも行なっております。
一度、見学してみてはいかがでしょう。
本人がどうしても受診しようとしないのですが、家族のみでも診察をうけたほうがよいでしょうか?
こころの病気の場合、自分が病気であるという認識がなく、病気ではないのだから薬はいらない、診察もうけないと、服薬や通院を拒否するということがあります。
そういった場合は、ご家族だけででも診察(相談)されることをお勧めします。
こころの病気は早期に治療を開始すると重症化せず回復も早いといわれています。
ご本人のためにまず何をすればよいのか、医師や病院スタッフと一緒に考えましょう。
初めて受診するときには、どうすればいいですか?
初診の方は、まずはお電話を下さい。相談室へおつなぎいたします。
ソーシャルワーカー(相談員)とご相談のうえ、予約をしてください。